4kidshahaの日常

当ブログは「日常」をテーマに、日記のように自由に気持ちを綴っています。

やりがい100% 

私は保育士です。

元々は幼稚園教諭でしたが、新卒で就職した

園は「結婚後は続けられない!」と思う程

時間的にも体力的にもそして給料面でもきつかったことで

幼児教育の現場から離れました。

あんなに憧れた

幼稚園の先生業でしたが

理想と現実はかけ離れていて…

2年で断念し

全く関係のない

事務職に転身しました。

 

しかし、事務職はお茶汲み

コピー取り、出前の注文、DMの宛名書き

毎日その繰り返しでつまらなかった…

でも、給料はそこそこ良かったので

after5を満喫しながら

続けたOL生活でしたが

長くは続きませんでした。

 

これからどうしよう?

そう思った時、頭に浮かんだのは      

やはり保育職でした。

 

短大では幼稚園教諭免許のみ取得の為

公立保育園でアルバイトをしながら

夜間学校に通って保育士資格を

取りました。

 

そこから私の保育士生活が新たに始まりました!

結婚、出産を経てから本格的に

働き始めかれこれ20年になります。

 

子育てと仕事の両立はかなりの重労働ですが

周りの人達に助けられながら続けてきました。

 

その中で私が保育士人生で得てきたものは

●子どもや保護者との信頼関係

●感動の日々

●人としての成長

この3つです。

 

ある日突然保育園という集団に入れられ

見たこともない大人にお世話され

見たこともない子ども達と過ごす

その子にとってみたら

保育園は心休まらない場所なんです。

でも、ゆっくり長い時間をかけて

私達保育士はその子と触れ合い、寄り添い

コミュニケーションをとりながら

少しずつ心を通わせていきます。

その結果

その子は笑顔で保育士に抱きつき

甘えたり、時に駄々をこねたり、

また安心して眠ったりと

心を開いていくんです。

子どもが保育士を大好きになると

保護者も子どもの成長を通して

保育士を信頼してくれるようになり

家庭でのエピソードや子育ての相談など

様々な面で話をする機会が増えます。

信頼関係が築かれた証拠です。

 

保育士も信頼されることでやりがいを感じ

仕事に対して誇りが持てるようになります。

それによって充足感を得ることができるんです。

 

また子ども達と毎日同じ時間を過ごすことで

色々な発見があります。

昨日できなかったことが今日にはできている!

喋れなかった子が言葉を発した!  

そんな風に子どもの成長を日々感じることの

できる喜びは感動そのものです!

 

そして何より子どもとの時間を共有し

保育士も悩み、考え、解決策を見出すことで

人としても大きく

成長していくことができます。

 

しかし近年の保育現場は

預かる子どもはお客様という考えが定着してきています。

それにより私達保育士も保護者も

少しずつ求めるものや

考えが変わってきているのも事実です。

 

これはどのようなことかというと

例えば週末に出掛けるから体調を崩さないよう

室内で見て欲しいとか

専門家による英語や音楽教育を取り入れて欲しいとか・・・

要望は溢れ、園側も受け入れてしまう。

一つの要望が割と簡単に聞き入れられると

保護者側もそれを機にどんどん要望を出してきます。

 

園も子ども獲得の為、聞き入れることに

積極的なんです。

保育園としては人気に繋がり

定員いっぱい獲得できるので聞き入れるでしょう。

 

でも私達保育士にとったら日々の保育に加えて

活動時間や人手等、これまで以上に仕事が増えてしまいます。

待機児童問題は続いていますが、子ども獲得には

やはり園の特色に人気要素は不可欠なんです。

その為、保護者の要望を聞き入れることは

絶対的条件になるんです。

 

今の保育園は子ども達の健やかな発育の為の場所

というより、保護者を満足させる場所と

感じてしまいます。(保護者支援に繋がりますが)

そう感じてしまう日々に 私は

やりがいを見出せなくなってきています。

 

保護者の要望を聞くことも

子どもにとってより良い環境を

生み出すのかもしれませんが

保育士側も

今迄 積み重ねてきた

様々な努力を

保育士一人ひとりが意見を出し

発信していくことも

大事なのではないかと思います。

 

英語や音楽の教育を専門家による指導で

より知識や教養が身に付くかもしれませんが

まずは人としての温かさを持って欲しい

私はそう思います。

小さな子どもでも自分より小さな子に

優しく関わる姿が見られることがあります。

人に対して優しくできる

そんな素敵な子ども達が

たくさん育って欲しいと願います。

 

私も保育士として人間味のある

子ども達を未来へ送り出していきたいと

強く思います。

 

本当の意味で保育園本来の

子どもにとってのより良い環境を作り

やりがい100%の保育士を

目指していきたいと思います。